海外展開事例
ここでは当社が実施した中小企業等の海外展開のご支援の具体例をいくつかご紹介します。
ご関心がおありの場合には、ご連絡いただければ、必要に応じ、実施内容をより詳しくご説明をさせていただきます。
ご紹介する海外展開事例
1. 海苔のブラジル輸出
問題意識
- 日本では海苔の需要が縮小し、海苔の事業者は苦境にある。他方ブラジルには多くの日系人が活躍しており、それに触発されて日系人以外のブラジル人の間で、海苔を食べる習慣が根付いている。
- しかし日本からブラジルへの海苔の輸出は殆どなく、中国産や韓国産の海苔が輸出されている。
- 日本の高品質の海苔を、ブラジルの人にも知ってもらい、味わってもらいたい。それにより日本の生産者も助かり、まさにWin-Winが実現するのではないか。
実施したこと
- ブラジルの海苔や日本食材の流通構造調査。
- 海苔の生産者と一緒に、仕入商社、レストランチェーン、高級レストランなどに、海苔のサンプルを持って営業展開。
- スーパー等で、試食会の開催と、感想やニーズについてのアンケート調査を実施。
成果
- 現地の日本食メーカーからの注文を確保、日本からの輸出商社を通じて、日本産海苔の輸出を実現。


2. 廃棄物処理装置の途上国展開
問題意識
- 観光立国であるモルディブでは、廃棄物処理に行き詰まっており大きな課題。
- 先方政府機関が、高性能の廃棄物処理装置を求めている。
実施したこと
- JICAによるFS調査に応募して採択される。
- 大規模処理施設の建設による廃棄物集中処理と並行して、住民の住む島単位で小規模な処理施設を設置し、島内処理を提案。
- 住民に対する廃棄物処理の説明会を開催。
成果
- 政府側が、廃棄物処理装置の設置場所の提供、建屋の建設、水道光熱費の負担等に合意、受け入れ態勢を整える。
- 廃棄物処理に対する住民の理解促進。
- 現在、設置に向け準備中。


3. 植物活性剤の販売による途上国の農業生産性向上
問題意識
- チュニジアは世界有数のオリーブ生産国であり、オリーブオイルの輸出は貴重な国家収入源となっている。
- 塩分堆積土壌であることや降水量が少ないことなどから、他国と比較し、オリーブの生産性が低く、生産農家の収入も低いことが課題。
実施したこと
- 高性能の植物活性剤である「フルボ酸資材」の現地での事業化について、JICAによるFS調査に応募して採択される。
- チュニジア国内のオリーブ関連の政府機関、業界団体、研究機関、オリーブ農園、種苗会社等を訪問し、フルボ酸について説明すると共に、普及実態と今後の普及可能性について調査。
- オリーブ向け肥料の市場規模等を踏まえ、売上見通しと事業計画を作成。
成果
- 「フルボ酸資材」について説明し、チュニジア国内での事業化が十分に可能であることを確認。
- チュニジア国内での事業展開のための協力企業を始め、現地政府機関、研究機関、オリーブ農園等の協力体制を確立した。

